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はじめに
自宅のローカルネットワーク内にある Nas(Qnap) にいつもアクセスする際、IPアドレスを使っていたのですが、私のキーボードがテンキーレスで数字の入力を減らし、少し楽をしたかったので、ホスト名をIPアドレスに割り当てるため、「hosts」を設定することにしました。Macの「Terminal(ターミナル)」で「hosts」ファイルに追記すれば、すぐに反映されます。
こんな感じにしたい
[PreTitle val="完了イメージ"] // ssh でIPアドレスを使う場合 # ssh sample@192.168.1.7 // ssh でホスト名を使う場合 # ssh sample@myqnap <-- これがしたい
hosts とは?
hosts(ホスツ)とは、TCP/IPを利用するコンピュータにおけるホスト名のデータベースで、IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイルである。hosts のフォーマットは、4.2BSDで登場した。インターネットの初期には、集中的に管理されている hosts ファイルをコピー(ダウンロード)して、各ノードで使用する、といった単純な運用が行われていた時代もあったが、DNSが一般的になった以後は、hosts ファイルには各ノードでローカルに必要な最低限の対応のみ記述し、外部へのアクセスに必要な名前解決はもっぱらDNSで行う、という運用が普通となっている。
hosts – Wikipedia より抜粋
hosts の場所は?
[PreTitle val="Mac Terminal"] /private/etc/hosts
このファイルを追記(修正)してゆきます。
hosts のへの追記(修正)
手順としては、hostsファイルのユーザをrootからログインしているMacユーザー(ここでは、 user とします。)に切り替えます。その後ファイルの修正を行い保存し、ユーザーをrootに戻して完了です。
ファイルの権限変更 (root –> user)
※ ここでは user としていますが、お使いのユーザ名を使用してください。
[PreTitle val="Mac Terminal"] // ファイルの状態を確認 # ls -la /private/etc/hosts -rw-r--r-- 1 root wheel 257 1 31 22:02 hosts // root から user に変更 # sudo chown user /private/etc/hosts Password: <-- ここでパスワードを入力 // ファイルの状態を確認 # ls -la /private/etc/hosts -rw-r--r-- 1 user wheel 257 1 31 22:02 hosts
viエディタでファイル(hosts)を開きます。
[PreTitle val="Mac Terminal"] # vi /private/etc/hosts
hosts の編集
[PreTitle val="/private/etc/hosts"] ## # Host Database # # localhost is used to configure the loopback interface # when the system is booting. Do not change this entry. ## 127.0.0.1 localhost 255.255.255.255 broadcasthost ::1 localhost 192.168.10.10 myqnap # <--- 最終行にこのように追記
ファイルの保存
:wq
ファイルの権限変更 (user –> root)
※ ここでは user としていますが、お使いのユーザ名を使用してください。
[PreTitle val="Mac Terminal"] // ファイルの状態を確認 # ls -la /private/etc/hosts -rw-r--r-- 1 user wheel 257 1 31 22:02 hosts // user から root に変更 # sudo chown root /private/etc/hosts Password: <-- ここでパスワードを入力 // ファイルの状態を確認 # ls -la /private/etc/hosts -rw-r--r-- 1 root wheel 257 1 31 22:02 hosts
hosts の反映確認
[PreTitle val="Mac Terminal"] # ping myqnap PING myqnap (192.168.10.10): 56 data bytes 64 bytes from 192.168.10.10: icmp_seq=0 ttl=64 time=0.476 ms 64 bytes from 192.168.10.10: icmp_seq=1 ttl=64 time=0.392 ms 64 bytes from 192.168.10.10: icmp_seq=2 ttl=64 time=0.373 ms ....
上記のように PING での応答があれば、修正した内容が反映されたことになります。
おわりに
このブログの記事のように文字で作業内容を表すととても大変な作業のように見えますが、特別なアプリケーションのインストールも必要なく、IPアドレスに対応するホスト名を設定することができました。
この記事がお役にたちましたら幸いです。
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